医療従事者にとって重要なセルフケア

医療の現場で活躍する医師や看護師などの医療従事者は、大きなプレッシャーを抱えている人が多いでしょう。プレッシャーはストレスの要因になりかねません。精神的なダメージを受けてしまうことで、心の健康に影響を及ぼすだけでなく、身体に不調をきたしてしまう可能性もあります。日本看護協会でも、看護師が抱えがちなストレスへの気付きと対処としてセルフケアに注目しているようです。

心理面におけるストレス反応として、不安や抑うつ、イライラなどの症状が見られたり、意欲や集中力の低下が現れたりします。身体面では、睡眠障害や頭痛、肩こり、腰痛、めまい、動悸、腹痛、食欲低下など、さまざまな症状を引き起こしてしまう可能性も…。また、行動面でもストレスの影響は見られ、食欲亢進や飲酒・喫煙量の増加、ひきこもり、仕事でのミスといったことが生じてしまうようです。

これらのストレスに対処するためには、まず何よりも自分自身で気づくことが大切です。日頃からストレスチェックを行ったり、ストレスの因子となるような変化を見つけたりなど、ストレスが大きくなってしまう前に察知することが重要になります。

ストレスは放置してしまうとどんどん大きくなってしまう可能性があり、心理面、身体面に不調が現れてしまってからでは普段の生活に戻るのに時間がかかってしまいます。そのため、小さなストレスの因子に気づいたらすぐにセルフケアを行い対処しましょう。

ストレスは日頃から発散させることがポイントになります。そのためには、しっかりと休息をとること、趣味や娯楽を楽しむこと、リラックスすることが重要です。医療現場で背負う緊張を毎日解きほぐすことで、ストレスを最小限に押さえながら仕事に臨むことができるでしょう。